「源氏物語」を読みました。原文や現代語訳ではなく、新潮古典文学アルバムのシリーズです。写真や絵が多く短時間で読み終えました。同時に「100分で名著」で「源氏物語」を視聴しました。全体像が、おぼろげにわかりました。これまで漫画「あさきゆめみし」で全体のストーリーはわかっていたつもりでしたが、思いの外奥が深く、誤読もありました。光源氏の出生の秘密、恋の遍歴、左遷と出世、そして因果応報の顛末、めくるめくような王朝物語です。紫式部の人物分析は驚くばかりです。来年の大河ドラマの予習になりました。円地文子訳で読んでみるつもりです。備忘します。
光源氏は眠たそうな顔で六条御息所のところから帰ろうとしました。…六条御息所は「御髪をもたげて見いだし給へり」…まだ寝ているんですよ…つまり六条御息所の愛執が深いというのはこういうことでしょう。起きられないから、かの情は頭を上げるだけで見送った…「御髪をもたげて見いだし給へり」、これだけで作者はその一晩を全部表現した…(前文、丸谷才一)