岡本太郎「自分の中に毒を持て」を読みました。「人生うまくやってやろうなんて、利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変いやしい根性だと思う…」 迷ったら危険な「狭き門」を選ぶよう勧めていますが、中途半端にすると怪我をするとも言ってます。若者には毒が強すぎる内容です。疲れ気味の中高年には、強烈なアジテーションあるいはカウンターパンチで、元気がでます。備忘します。★★
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)
- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1993/08/01
- メディア: 文庫
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…ぼくはいつでも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方を選ぶことにしている。…だから決断を下すんだ。会社をやめて別のことをしたいなら、あとはどうなるか、なんてことを考えないで、会社をやめるという意思をつらぬくことだ。…本当に生きるということは、自分で自分を崖から突き落とし、自分自身と闘って、運命を切り開いていくことなんだ。(p.30)
大切なのは、他に対してプライドを持つことでなく、自分自身に対してプライドを持つことなんだ。…相対的なプライドではなくて、絶対感をもつこrと、それがほんとうのプライドだ。このことを貫けなかったら、人間として純粋に生きていけない。(p.67)
人生うまくやってやろうなんて、利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変いやしい根性だと思う。…本当に生きているのではない。流されたままで生きているにすぎない。(p.120)