「日本の神話」を読みました。古事記と日本書紀と出雲風土記を下敷きに、国生みから海幸彦、山幸彦までのお話です。さすが松谷みよ子さん、わかりやすく美しい文章に感心しました。子供向なので女陰をへそに言い換えていたりして笑えました。ツクヨミとアマテラスの不仲とアメノヒボコとオオクニヌシの意地の張り合いは、不勉強にして知りませんでした。備忘します。
- 作者: 松谷みよ子,司修
- 出版社/メーカー: のら書店
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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日の神であるアマテラスと月の神であるツクヨミの間にも、あらそいがおこっていた。…ある日、アマテラスは、ツクヨミにいいつけたそうな。「…食べ物の神であるウケモチノカミを…調べてきてください。」ウケモチノカミは(体から)出てきたものを…ツクヨミにごちそうしようとした。ツクヨミは顔の色をかえ、「なんというきたないことをするやつだ。口から出したものを、わたしに食べさあセルつもりか。」というなり、剣をぬいてウケモチノカミをきり殺した。…アマテラスは怒り、かなしんだ。…それから太陽と月とは、一日一夜をへだててすむことになったのだという。(p.31)