「ロボット」を読みました。チェコの作家チャペックの作品です。「ロボット」という言葉を初めて使った戯曲です。チャペックの「ロボット」は、機械人間というよりは、サイボーグや人造人間に近い存在です。気狂い博士が生命の神秘を発見、ロボット生産を企業化、人間は仕事がなくなり、女は子供を産まなくなりました。そして、憎しみの感情を植え付けられロボットは、静かに反乱を実行、人類は滅亡してしまいます。100年も前に、この着想とストーリー展開です、凄いです。息をもつかせぬ、素晴らしい戯曲です。文学作品として一読をお薦めします。
- 作者: カレル・チャペック,Karel Capek,千野栄一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/03/14
- メディア: 文庫
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