北海道の「歴史散歩」とは言いながら、半分は道南の歴史です。ほぼ知っていることで流し読みができました。私は、北海道内、函館、札幌、旭川の他は行ったことがありません。この本を頼りに、歴史名所、ついでに観光地も巡りたいと思っています。備忘します。
- 作者: 北海道歴史教育研究会
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 1994/08
- メディア: 新書
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…病院の基坂向かいには旧イギリス領事館がある。今は市立函館病院高等看護学院清純寮となっている。火事にあい場所も移り、1912年に建てられたものがこれ。その後も改築され、元の名残はほとんどほんのわずかしかない。ページ20
ハリストス正教会は…明治40年の大火で焼け落ち、再建の際、箱根塔ノ沢の聖堂から大鐘一個を移設した。彼が東京駿河台に立てたニコライ堂は有名。関東大震災で消失したニコライ堂再建の時、函館のこの大鐘を移したのが現在のニコライ堂の鐘。代わりの鐘は戦時中供出され、音のないガンガン寺だったが、10年ほど前に鐘が吊るされ、函館山にこだまして懐かしい音を響かせている。ページ21
…酪農の街、八雲の町名は北海道の地名には珍しい古語に由来する。古事記の素戔嗚尊の「八雲立つ、八雲、八重垣妻ごめに、八重垣作るその八重垣を」の歌から、旧尾張藩主の徳川慶勝が選定したもの。ページ66