「太平洋のレアアース泥が日本を救う」を読みました。大学教授の著者は10年くらい前に太平洋にレアアースが大量に眠っていることに気づき、昨年、ネイチャーに発表、世界中から大注目を浴びました。レアアースがないとスマホも液晶も太陽電池もつくれないそうです。数年前に中国の漁船を拿捕した際に、中国はレアアースの輸出を停止しました。中国は戦略物質の輸出をコントロールすることによって外交の主導権をとろうとしているそうです。中国に埋蔵量が多いのは確かだそうですが、価格政策によって他国を閉山に追い込み、現在、世界の生産量の大半を占めているそうです。著者は日本が中国の属国になることを阻止するため、あえて埋蔵の場所を特定しています。フランス政府も著者に接触してきたそうです。日本政府ならびに経産省はもっと真面目に取り組んでもらいたいと思います。
- 作者: 加藤泰浩
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/07/14
- メディア: 新書
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