「すべては人なんだ」(大久保恒夫著 商業界刊)を読みました。今年初めの読書です。よい本に出会いました。別業界ですが、教えられることが多い本です。価格や宣伝、商品開発についておおいに考えさせられました。「改めるに憚るなかれ」良いことはすぐやる、悪いことはすぐやめる、シンプルな経営が一番だと教えられました。備忘します。
- 作者: 大久保恒夫
- 出版社/メーカー: 商業界
- 発売日: 2010/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本部からの指示はほとんどの会社で出しているんです。それを店でやっている会社とやってない会社の差がすごく大きいんです…現場で実行できるようにするのが、経営者である自分の責任なんです。(p.56)
…そこで、店に実行してもらうために私がとっている手は、間接人件費としてスーパーバイザーを配置することです。(p.76)
私は小売業は軽いと思っています。実行したらすぐ結果が出るので、駄目だったら直せばいい。(p.84)
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…でも店長に「…あいさつをしろとうい命令だけでは駄目だよ」と言っています。確かに命令したら、最初はあいさつをするようになるんですよ。特にその人の前では。…そのうちだんだんしなくなるんです。あいさつをちゃんとするには、まず「仕事に対する誇りと満足度」が必要です。(p.91)
…「人の成長でしか会社は成長しない」と思っていますから、教育をとっても重要視しています。しかし教育には、経費がかかりますから目先の数字が落ちます。…私は「人を助けた人」「あいさつをちゃんと指導した人」「人を育てた人」に対する評価をものすごく高くします。…それから私は、「自分でどんどん考えて行動して、結果を確認して、それでまた次の手を打てる人」も高く評価します。(p.100)
…「価格は麻薬的だ」といわれるように、安さがだんだんきかなくなり、「これは普通だ、別に買うことはない」となる。(p.135)
日本人は「安ければサービスが悪くてもいい」とか、「安ければ品質が悪くてもいい」と思う人はすごく少ないのです。(p.137)
…基本とは、私は、「あいさつ」と「クリンネス」と「品切れ削減」の三つに絞っています。(p.144)