久しぶりにブログを書く気になりました。多忙と言えば、多忙、集中できないといえば集中できない日々が続きました。期初のさまざまな行事の忙しさを理由に、こころの隙間を埋めているような、とりとめのない1ヶ月でした。
そのあいだにも毎日「ゲゲゲの女房」はかかさず見ていました。その彼の作品「水木しげるの遠野物語」を読みました。柳田国男の「遠野物語」は読みかけたことはありますが、通読はできませんでした。今回は漫画ということもあり、楽に通読できました。「遠野物語」知ったのは吉本隆明の「共同幻想論」だったと記憶しています。触発されて読み始めましたが、まだ私が子供で読み続けることができませんでした。30年以上前のことです。
不思議なはなしが多く、日本人の原点が隠されているような内容です。嫉妬とか、虐めとか、欲とか、運とか、思考や行動パターンの原型があるような気がします。良書です。
88歳になっても、筆致、内容に乱れはありません。水木さん、100歳までがんばれ、応援しています。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/29
- メディア: コミック
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