「ツキの正体」(桜井章一著 幻冬舎新書)を読みました。面白い本です。著者はかつてプロの麻雀打ちだったそうです。米国流の成功本にはない「しなやかな生き方」を語っています。私に限れば、実践していることもあり、していないこともあります。引きこもりの甥っ子や、出社を躊躇っている某君に読んでもらいたい。生きることに疲れている人にも一読を勧めます、元気になります。
先日、若い熱海の斎藤市長と話しました。短い時間でしたが、とても気分がよくなりました。政治家と話して気分が良くなったのは生まれて初めてでした。彼の開けっぴろげで、誠実で、明るい感じが私のこころを明るくしてくれました。2度握手をしましたが、柔らかくて大きな手でした。「この人と仕事をしたい」と本気で思いました。きっと彼は「ツキの正体」を知っているのでしょう。その若い政治家は将来、日本の大政治家になると確信しました。
備忘します。
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- 作者: 桜井章一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/05
- メディア: 新書
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…ツキは、人運によって作ることができます。…ツキは循環するものなので、使い切ったから打ち止めということもありません(p.21)
「物事に取り組むときに集中しろ」なんていう常識にだまされてはいけません…自分が集中していると感じたら、それは何かに囚われている状態です。そういう状態は、もろい分だけ危険です。(p.35)
…優柔不断な行動は、…「気づいたら即行動」という鉄則と真逆であり、ツキを遠ざけてしまいます。(p.38)
「何かを失わなければ何かを得られない」ということです。(p.55)
黙々と正しい手順を打っていきましょう。逆流の時代であることをわきまえて、焦らずに。くれぐれも正気を失ってはいけません。(p.61)
勝負どころはピンチの中にあるのです。チャンスの中にはありません。…チャンスというのは、いい流れの中に訪れるので、つまらないミスをしないで普通にしていれば、ものにできます。…ピンチのときこそ、攻めるべきです。状況に合わせて、自分の役割を考えながら、そのときにふさわしい形で果敢に攻め続ける。そういう姿勢が勝負どころでの強さを生み出し、流れを変える力を生み出すのです。(p.87)
…迷うと、間に合わなくなります。時に置いていかれて、状況に置いていかれるようになってしまう。ツキとは、時や状況に「ついていく」ことでもあるのに、ついていけずに間に合わなくなる。勝負における敗因の99%は自滅です。(p.90)
…ヤバイ局面で最も危険なのはパニックになることであり、冷静ささえ残っていれば助かるチャンスはきっとあるのだと思います。(p.92)
…頭は言葉にだまされることはあっても、身体は言葉になどごまかされません。自然な動きを知っている身体は、非常に正直なので、ごまかしは通用しないのです。(p.117)
私には友達がいません。一人もいない。仲間はたくさんいます。これは数え切れないほどです。友達と仲間の違いがわかりますか?(p.138)
悪いことほどオープンにするのです。心を開いて、裸になって、自分のダメな部分をさらけ出していく。ダメな自分を「ダメでもいいんだ」と心から認めてあげる…自信なんて持たなくていいのです。(p.148)
人が集まってくる人間には、運も集まってくるものなのです。(p.149)
…人間関係に悩む人は、被害者意識が強すぎるきらいがあります。自分は正しいのに、自分はちゃんとやっているのに、誰かのせいで報われない、被害を受けている、と思い込む。自分だって誰かに何かしらの害を与えているのでは……という創造力が不足しています。(p.153)
素直な感情を持ち続けることが大切だと思います。そのためには、捨てること。得ることばかりに汲々としていては、見動くがとれなくなります。仲間の中に入って、自分を捨てる。それが、流れの中に身を置くということの始まりです。ツキの流れを捕まえることの始まりなのです。(p.159)