「できる人の実践ロジカルシンキング」を読みました。ムック本です。要するに論理学をよく知ることと紙に書いて考えること、その2つが言いたかった本だと思います。その中で大変興味深い記事があったので備忘しておきます。
実践ロジカルシンキング (日経BPムック スキルアップシリーズ)
- 作者: 日経ビジネスアソシエ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 雑誌
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行動経済学で思考の誤謬を正す。 ポイント ●人間は経済学が想定するような「合理的で自己の利益のみを追求する」生き物ではない。 ●人は利益が見込まれる状況ではリスク回避的に行動し、損失が見込まれる状況では、リスク追求的に行動する。 ●同額の利益と損失では、利益のもたらす満足よりも損失をもたらす不満足のほうがずっと大きい。 ●人は小さい確率を過大評価し、中・高位の確率を過小評価する。
アドバイス ●小さな利益や成功で満足しない。あと少しリスクを取ればより大きな利益や成功が待っているかもしれない。 ●損失を先送りしない。より大きな損失に結びつくことが多い。 ●小さな確率を過大評価しない。めったに起こらない。起こらなそうな事は、あなたの考えよりももっと起こりにくい。
…大穴バイアスは最終レースににはっきりと現れる。これは価値の関数で説明できる。馬券購入者の大半は最終レースの時点で負け越している。 10万円の軍資金が1万円に減った人は少なくとも10万円に戻したいと考える(損失回避性) 。そこで高オッズ馬券に人気が集まる(損失局面でのリスク追求) 。それにしたがって、本名は実力に比して過小評価される。「最終レースは本名を買え」は行動経済学が教える馬券術だ。( 87ページ)