「もっと地雷を踏む勇気」を読みました。昨年の今頃の発刊ですので東日本震災のことが色濃くでています。著者は、小田嶋隆さんです。久々に大笑いできるエッセーを読みました。元気がでました。数ページ読むつもりが一気に読了というのは、相当の実力です。自虐的でもなく、傲慢でもないが、言うべきことは言い、茶化すことは茶化す、自在の書き手です。オチがなくても読ませます。実力あるなあ…。「信念」とか「良心」とか「常識」とかに悩んでいる人は吹っ切れると思います。良書です。備忘します。★★
もっと地雷を踏む勇気 ~わが炎上の日々 (生きる技術! 叢書)
- 作者: 小田嶋隆
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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…才能があるかどうかは結果が語ることで、本人にはわからない。周囲にもわからない。特に若い人たちの才能はとても観察しにくい。こんなものを頼みにするわけにはいかない。結論を述べよう。大切なのは自負だ。…大切なのは才能の有無ではない。自負の有無だ。…自分の才能を信じているという言い方は、とても傲慢に聞こえる。だから、普通の人は、あまり口に出さない。でも、ここは一番、若い人にあえて口に出しておくことにする。私は自分の才能を疑ったことは一度もない。(p.216)