『好きなことだけで生きる』を読んで:軽やかに、でも自分に正直に生きるヒント
先日、『好きなことだけで生きる』という本を読みました。著者は日本在住のフランス人女性ジャーナリスト。NHKで5年間フランス語を教えていた経験があり、フランス政府から勲章も受けているという経歴の持ち主です。 本書は非常に軽 […]
「タモリ学」を読んで──“これでいいのだ”を支える自由の哲学
テレビからしばらく姿を消していた「ブラタモリ」が再開された。画面越しにタモリを見て、ふと「まるくなったな」と感じた。でも、あの“毒”が抜けたように見えるのは、社会が“ホワイト化”したせいなのか、それとも本人が変わったのか […]
『ライフスパン - 老いなき世界』を読んで
老いは「治療できる病気」になるのか?──「老いは病気であり、治療可能である」 このセンセーショナルな主張を掲げた『ライフスパン - 老いなき世界』(デビッド・A・シンクレア著)は、ベストセラーとして話題になった本です。科 […]
論語の本から、心に残ったこと──ビジネスに効く古典の言葉たち
先日、古本屋で小さな文庫本を見つけました。タイトルは『ビジネスに役立つ論語』。手のひらに収まるサイズで、落ち着いた装丁にも惹かれて思わず購入しました。[asin:4434220845:detail][f:id:tao- […]
『脳を味方につける生き方』を読んで──“演じる”ことで脳は変わり始める
“演じる”ことで脳は本当に変化する特に印象に残ったのは、「成功者になりたいなら、まず成功者を“演じる”ことから始めなさい」という考え方です。脳は“演技”と“現実”をはっきり区別できないという性質があり、行動を変えることで […]
『ヤマトタケルの謎』を読んで ― 想像力が描く英雄神話の深層
小説家が綴る古代史の世界。『ヤマトタケルの謎』は、史実と想像力が交差するなかで、日本神話のなかでも特異な存在であるヤマトタケルを掘り下げた一冊でした。正直に言うと、学術書では得られない、物語の温度を感じる本でした。 想像 […]
『一冊でつかむ日本史』を読んで:歴史と哲学のあいだで
中村隆之氏の『一冊でつかむ日本史』を読みました。コンパクトに日本史を通観できる点は、新書として非常に優れており、特に日本精神や神道を軸にまとめられた構成は、他の歴史概説書にはない視点がありました。 ただ、著者が語る「歴史 […]
「消された王権 尾張氏の正体」を読んで―古代史の「闇」を照らすランタン
「神話は勝者のプレスリリースにすぎない」──本書が突きつけるのは、この痛烈な問いだ。 本書は、〈古事記〉と〈日本書紀〉を「対立するプレスリリース」として読み替え、考古学データで裏打ちする**“史料の二重読解”**を体験 […]
日本史の“常識”が覆る瞬間――『日本史の新常識』を読んで感じたこと
先日、『日本史の新常識』という最近の研究成果をアンソロジー形式でまとめた本を読みました。多彩な分野の研究者による知見が集約され、まさに“歴史の新地平”を体感できる一冊でした。私が漠然と“常識”だと思い込んでいた歴史観が覆 […]
『天皇の起源』を読んで——神か人か、その狭間に立つ存在
date: 2025-04-01 30年経っても色褪せないテーマ 約30年前に出版された『天皇の起源』。読み始める前はさすがに古い内容かもしれないと思っていましたが、驚くほど今の自分にも響いてきました。もちろん、考古学や […]