「フカディオ・ハーンの耳」を読んで新着!!
古本屋で偶然見つけた一冊。西成彦先生(東大卒・熊本大学)の著書『フカディオ・ハーンの耳』を読みました。ちょうど調べていた矢先、来年10月から朝の連続テレビ小説「ばけばけ」が、ハーンの妻・せつさんをモデルにした物語だと知り […]
『熊野から読み解く記紀神話』を読んで──旅の記憶と神話の重なり新着!!
2016年、高千穂を訪れたとき、夜神楽を実際に見る機会がありました。伊弉諾と伊弉冉が抱き合う場面では、会場全体が笑いに包まれ、本書『熊野から読み解く記紀神話』に描かれている通りの光景を自分の目で体験できたことを今も鮮明に […]
「100年の旅人 ネバーエンディングジャーニー」を読んで考えたこと
人生100年時代と呼ばれるいま、その意味を改めて考えさせられる一冊がありました。 📖 書名:『100年の旅人 ネバーエンディングジャーニー』 この本に書かれていることは、正直なところ、私にとっては驚くような内容ではありま […]
森銑三『古人往来』を読んで
森銑三『古人往来』を読んで 森銑三という名前、正直に言うと私は知りませんでした。しかし手に取ったこの『古人往来』は、読んでみると非常に面白いアンソロジーでした。昭和6年・7年頃に書かれた文章や、戦後昭和20年代の随筆から […]
「其礼成心中(それなりしんじゅう)」を読んで
先日、三谷幸喜さんの短編「其礼成心中(それなりしんじゅう)」を読みました。タイトルを目にして、「近松門左衛門?文楽?」と思いつつも、三谷さんの名前に惹かれて手に取った一冊です。 文楽「曽根崎心中」のパロディー 物語のベー […]
ブランドファースト読んでーオウンドメディアを主にー
オウンドメディアを「従たる考え」から「主たる考え」へ Webマーケティングは難しい、と常々感じていました。本書を読み、オウンドメディアの重要性を改めて再確認しました。これまで「補助的な手段」として捉えていたものを、経営の […]
『宮本常一忘れられた日本人を読む』を手がかりに
10年前に出会った「忘れられた日本人」そして今回、新たに細野義彦氏による『宮本常一忘れられた日本人を読む』を手にしました。この本は、宮本常一の記録を丁寧に読み解き、歴史・民族学の背景と共に再解釈する解説書です。 例えば「 […]
◆大いなる岩の顔──ホーソーンが描いた“理想と自己実現”の物語◆
1. 作品概要ナサニエル・ホーソーンが1850年に発表した短編「The Great Stone Face(大いなる岩の顔)」は、アメリカ北東部(モデルはニューハンプシャー)の渓谷にそびえる“人面岩”と、そこに伝わる預言を […]
愛国と信仰の構造――全体主義はよみがえるのか
本書の概要 中島岳志氏(1975年生まれ・東京工業大学教授)と島薗進氏(1946年生まれ・上智大学グリーフケア研究所特任教授)の対談新書『愛国と信仰の構造――全体主義はよみがえるのか』を読んだ。二人は近代日本の歩みを「景 […]
『依存症』(信田さよ子 著)を読んで――心の奥で響いた気づき
1. AC再定義の衝撃 本書を手に取ったとき、まず私が驚いたのは「アダルトチルドレン」という言葉の真の意味だった。長らく私は、どこか子どもっぽさを引きずる大人のことだと思い込んでいた。しかし信田さよ子さんは、これがアルコ […]