「知れば恐ろしい日本人の風習」を読みました。柳田国男の民俗学、古事記、日本書紀、仏教説話の中から興味深い話をアンソロジーにしています。知っていることも多かったし、知っても恐ろしくありませんでした。本書で饅頭の起源が諸葛亮孔明であったことを初めて知りました。また「盂蘭盆会(お盆)」とは、亡き母を地獄から救うために器に山海珍味をのせて供養したことを言い、「おぼん」「盆踊り」の起源であることを知りました。さらに「通りゃんせ」は箱根の関所を通ることだそうです。備忘します。★
- 作者: 千葉公慈
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本
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寝言知れば恐ろしい日本人の風習に返事をしてはならない…意識が朦朧とした寝言のような語りかけに、一生懸命返事をしてあげるのは死にゆく人へのしきたりであったわけである。(p.46)
…桓武天皇による(早良親王の)怨霊封じは終わらない…お彼岸の起源は早良親王の怨霊を鎮めるための行事であり、おかげで京都という都までつくってしまったといえるのだ。(p.78)
カニバリズムといえば、…「瓜子姫子」という話が…昔話として伝わっている。…「なんて馬鹿な爺さんと婆さんだ。自分らの娘を食っちまっても気づかないなんてさ!」(p.182)