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[ボードレール・ランボー](https://arpresa.jp/2021/03/06/20210306-1615018833/): 「ボードレール・ランボー」(週間朝日百科... - [いのちのかぞえかた](https://arpresa.jp/2021/03/02/20210302-1614687016/): 「いのちのかぞえかた」を読みました。絵本... - [デュマ・ルブラン](https://arpresa.jp/2021/02/26/20210226-1614314672/): 「デュマ・ルブラン」(週間朝日百科 世界... - [ドストエフスキー・トルストイ](https://arpresa.jp/2021/02/17/20210217-1613528883/): 「ドストエフスキー・トルストイ」(週間朝... - [ルイスキャロル・アンデルセン](https://arpresa.jp/2021/02/15/20210215-1613367350/): 「ルイスキャロル・アンデルセン」(週間朝... --- # # Detailed Content ## 固定ページ ### これからどうする? - Published: 2024-12-26 - Modified: 2025-01-04 - URL: https://arpresa.jp/ 両親が生まれた伊豆半島、稲取町。私が一番気に入ってる場所です。 一般書籍 ビジネス 雑誌 映像 音楽 その他 ホーム カテゴリー 過去の記事はこちら --- ### サンプルページ - Published: 2024-12-09 - Modified: 2024-12-09 - URL: https://arpresa.jp/sample-page/ これはサンプルページです。同じ位置に固定され、(多くのテーマでは) サイトナビゲーションメニューに含まれる点がブログ投稿とは異なります。まずは、サイト訪問者に対して自分のことを説明する自己紹介ページを作成するのが一般的です。たとえば以下のようなものです。 はじめまして。昼間はバイク便のメッセンジャーとして働いていますが、俳優志望でもあります。これは僕のサイトです。ロサンゼルスに住み、ジャックという名前のかわいい犬を飼っています。好きなものはピニャコラーダ、そして通り雨に濡れること。 または、この... --- --- ## 投稿 ### 「タモリ学」を読んで──“これでいいのだ”を支える自由の哲学 - Published: 2025-05-19 - Modified: 2025-05-19 - URL: https://arpresa.jp/2025/05/19/tamori/ - カテゴリー: 一般書籍 テレビからしばらく姿を消していた「ブラタモリ」が再開された。画面越しにタモリを見て、ふと「まるくなったな」と感じた。でも、あの“毒”が抜けたように見えるのは、社会が“ホワイト化”したせいなのか、それとも本人が変わったのか?──そんな思いを抱えて『タモリ学』を読んだ。 読み終えてわかったのは、タモリの本質はまったく変わっていないということ。そして、私が以前から感じていた「タモリは“ブラタモリのタモリ”を演じているのでは?」という印象が、この本によって確信に変わった。 “精神は自由であり、不安でもあ... --- ### 『ライフスパン - 老いなき世界』を読んで - Published: 2025-05-18 - Modified: 2025-05-18 - URL: https://arpresa.jp/2025/05/18/lifespan/ - カテゴリー: 一般書籍 老いは「治療できる病気」になるのか?──「老いは病気であり、治療可能である」 このセンセーショナルな主張を掲げた『ライフスパン - 老いなき世界』(デビッド・A・シンクレア著)は、ベストセラーとして話題になった本です。科学的なエビデンスに満ち、随筆のように語られるその世界は、一見読みやすそうに見えますが、実際はなかなか骨太。ときに難解で冗長に感じる箇所もありましたが、それでも多くの刺激と発見がありました。 「寿命」と「健康寿命」は別物本書を読んでまず強く印象に残ったのは、「寿命を延ばすこと」と「... --- ### 論語の本から、心に残ったこと──ビジネスに効く古典の言葉たち - Published: 2025-05-16 - Modified: 2025-05-16 - URL: https://arpresa.jp/2025/05/16/rongo/ - カテゴリー: 一般書籍  先日、古本屋で小さな文庫本を見つけました。タイトルは『ビジネスに役立つ論語』。手のひらに収まるサイズで、落ち着いた装丁にも惹かれて思わず購入しました。 内容は簡潔で、現代語訳が中心でしたが、ページをめくるたびに、かつて出会った懐かしい言葉の数々がよみがえってきました。中でも、特に心に残ったのが次の二つの言葉です。 ■ 「君子はもとより窮す。小人は窮すればここに濫(みだ)る」 この言葉には、個人的に強い思い出があります。 以前読んだ井上靖の歴史小説『孔子』の中で、孔子が弟子にこの言葉を語る場面が... --- ### 『脳を味方につける生き方』を読んで──“演じる”ことで脳は変わり始める - Published: 2025-05-14 - Modified: 2025-05-14 - URL: https://arpresa.jp/2025/05/14/%e3%80%8e%e8%84%b3%e3%82%92%e5%91%b3%e6%96%b9%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%91%e3%82%8b%e7%94%9f%e3%81%8d%e6%96%b9%e3%80%8f%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a7%e2%94%80%e2%94%80%e6%bc%94%e3%81%98/ - カテゴリー: 一般書籍 知っていたはずのことが、ようやく腑に落ちた『脳を味方につける生き方』を読んで、一番の発見は、「知っているつもりだったことが、ようやく行動レベルで理解できた」と感じられたことです。これまで自己啓発や習慣化に関する本は何冊も読んできましたが、頭ではわかっていても、実際の行動に結びつくことは少なかった。この本では、脳の仕組みに基づいた行動メソッドが丁寧に紹介されており、「これなら自分にもできそうだ」と思わせてくれる具体的な内容が随所にありました。 “演じる”ことで脳は本当に変化する特に印象に残ったのは... --- ### 『ヤマトタケルの謎』を読んで ― 想像力が描く英雄神話の深層 - Published: 2025-05-01 - Modified: 2025-05-01 - URL: https://arpresa.jp/2025/05/01/yamatotakeru/ - カテゴリー: 一般書籍 小説家が綴る古代史の世界。『ヤマトタケルの謎』は、史実と想像力が交差するなかで、日本神話のなかでも特異な存在であるヤマトタケルを掘り下げた一冊でした。正直に言うと、学術書では得られない、物語の温度を感じる本でした。 想像力で補完される神話の空白 筆者は、いくつかの皇子たちの物語が一人の英雄「ヤマトタケル」に集約された可能性を指摘しています。たしかに、『古事記』や『日本書紀』だけを読んでいては見落としがちな、人間くささや悲哀が、ここでは丁寧に描かれており、納得できる場面も多々ありました。 たとえば... --- ### 『一冊でつかむ日本史』を読んで:歴史と哲学のあいだで - Published: 2025-05-01 - Modified: 2025-05-01 - URL: https://arpresa.jp/2025/05/01/nihonshi/ - カテゴリー: 一般書籍 中村隆之氏の『一冊でつかむ日本史』を読みました。コンパクトに日本史を通観できる点は、新書として非常に優れており、特に日本精神や神道を軸にまとめられた構成は、他の歴史概説書にはない視点がありました。 ただ、著者が語る「歴史哲学」の部分については、正直私にはしっくりこない部分もありました。同世代の著者ながらも、ものの捉え方や価値観には隔たりを感じます。人類史の進歩を信じる歴史哲学的楽観にも少し距離を置きたくなります。 神道と日本の統治の変遷 本書では、10世紀に「家」という単位が形成され、血縁集団の... --- ### 「消された王権 尾張氏の正体」を読んで―古代史の「闇」を照らすランタン - Published: 2025-04-19 - Modified: 2025-04-19 - URL: https://arpresa.jp/2025/04/19/owari/ - カテゴリー: 一般書籍 「神話は勝者のプレスリリースにすぎない」──本書が突きつけるのは、この痛烈な問いだ。  本書は、〈古事記〉と〈日本書紀〉を「対立するプレスリリース」として読み替え、考古学データで裏打ちする**“史料の二重読解”**を体験させてくれます。 歴史とは、勝者の物語で終わらない──敗者の沈黙をすくい上げ、新しい過去を紡ぐ。そんな視点を授けてくれる一冊でした。 1. イントロダクション  教科書で覚えた〈古事記〉と〈日本書紀〉は、実は “勝者” と “敗者” がそれぞれ発行した国策メディアだった――。 高... --- ### 日本史の“常識”が覆る瞬間――『日本史の新常識』を読んで感じたこと - Published: 2025-04-10 - Modified: 2025-04-10 - URL: https://arpresa.jp/2025/04/10/japan-history/ - カテゴリー: 一般書籍 先日、『日本史の新常識』という最近の研究成果をアンソロジー形式でまとめた本を読みました。多彩な分野の研究者による知見が集約され、まさに“歴史の新地平”を体感できる一冊でした。私が漠然と“常識”だと思い込んでいた歴史観が覆されるような内容が多く、改めて「日本史は奥が深い」と痛感させられました。以下、心に残ったポイントをまとめます。 大友皇子があっけなく敗れた理由 「壬申の乱」では、大友皇子が短期決戦で敗北したことが有名ですが、その背景として『日本史の新常識』では、「新羅への支援に多くの物資・兵力を... --- ### 『天皇の起源』を読んで——神か人か、その狭間に立つ存在 - Published: 2025-04-01 - Modified: 2025-04-01 - URL: https://arpresa.jp/2025/04/01/tenno/ - カテゴリー: 一般書籍 date: 2025-04-01 30年経っても色褪せないテーマ 約30年前に出版された『天皇の起源』。読み始める前はさすがに古い内容かもしれないと思っていましたが、驚くほど今の自分にも響いてきました。もちろん、考古学やDNA解析などの最新知見を踏まえると補足が必要な点もあるかもしれませんが、核心となるテーマには今も変わらぬ普遍性があります。 天皇は神か、人か? 懐かしい三島由紀夫の「天皇は神である」という立場が言及されていましたが、本書はむしろその逆を行きます。天皇を「即神」とはせず、神と人と... --- ### 榎本武揚と明治維新 - Published: 2025-02-11 - Modified: 2025-02-11 - URL: https://arpresa.jp/2025/02/11/enomoto/ - カテゴリー: 一般書籍 はじめに先日、黒滝先生(東京農業大学教授)の著書『榎本武揚と明治維新』を読みました。私は函館に住んでいたことがあり、五稜郭や碧血碑にも足を運んだ経験があります。函館検定の勉強もしていたので、榎本武揚(書名では「武明」となっていますが、一般には「武揚」で知られています)についてはある程度知識があるつもりでした。しかし、本書を読んで「自分はまだまだ知っているようで知らなかったな」と痛感するとともに、榎本の功績と人柄の奥深さに改めて感銘を受けました。 中島三郎助の逸話と、榎本武揚への誤解函館戦争の降伏... --- ### 日本史を暴く - Published: 2025-02-09 - Modified: 2025-02-09 - URL: https://arpresa.jp/2025/02/09/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e5%8f%b2%e3%82%92%e6%9a%b4%e3%81%8f/ - カテゴリー: 一般書籍 / 歴史には裏がある、歴史には闇がある。本書、日本史の知られざる逸話が多数収録されている。歴史には闇がある。それを暴くことの面白さと危うさを改めて考えさせられる一冊だった。筆者の独自の見解が多く含まれているため、歴史の通説とは異なる視点で物事を見ることができる一方で、どこまでが史実でどこからが推測なのかを慎重に見極める必要があると感じた。本書の内容は、もともと新聞に連載していた記事をまとめたもののようで、「こんなこと知ってるぜ!」といった自慢話的な要素も強い。 著者は、よくテレビに出演している磯... --- ### 「明日死んでもいいための44のレッスン」 - Published: 2025-01-17 - Modified: 2025-01-17 - URL: https://arpresa.jp/2025/01/17/%e3%80%8c%e6%98%8e%e6%97%a5%e6%ad%bb%e3%82%93%e3%81%a7%e3%82%82%e3%81%84%e3%81%84%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae44%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3%e3%80%8d%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a7/ - カテゴリー: 一般書籍 下重暁子著 / はじめに 最近、「明日死んでもいいための44のレッスン」という本を読みました。著者の人生哲学と死生観について、深く考えさせられる一冊でした。 印象に残った言葉 「死に方は生き方、生き方は死に方。人は生きてきたようにしか死ねない。」 この言葉には強く共感しました。私たちの人生は、日々の選択の積み重ねであり、その集大成が最期の時を形作るのだと感じます。 生きることと死ぬこと 著者は「明日死んでもいい」という言葉を、ネガティブな意味ではなく、むしろ今を充実させるための指針として使ってい... --- ### 自分を超える法「成功するためのコピーライティング全14ポイント」 - Published: 2025-01-04 - Modified: 2025-01-04 - URL: https://arpresa.jp/2025/01/04/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%82%92%e8%b6%85%e3%81%88%e3%82%8b%e6%b3%95%e3%80%8c%e6%88%90%e5%8a%9f%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%a3/ - カテゴリー: ビジネス書 「自分を超える法」を読みました。仕事のための読書です。YouTubeで視聴した「成功するためのコピーライティング全14ポイント」でこの本を紹介してました。後半の第5章のコピーライティング部分を読むために購入したのですが、実際はそこに至るまでの4章分は読み応えがありました。価値創造と成功するための技術を包括的に解説した本です。本書は安定感と不安定感、愛情と貢献のバランスが幸福の鍵であることを教えてくれます。これは日常や仕事において実践的な教えであり、価値創造の基本を改めて考えさせられる内容です。ま... --- ### 農家はもっと減っていい - Published: 2024-11-07 - Modified: 2025-01-04 - URL: https://arpresa.jp/2024/11/07/20241107-1730953425/ - カテゴリー: 一般書籍 「農家はもっと減っていい」を読みました。久しぶりに農業についての本を手に取りました。著者の久松さんの変わらない信念と自己確信の強さです。以前にも彼の本を読んだことがあるのですが、今回の著作はより理論的に磨かれ、確立された思想が見受けられました。特に「自由に生きる」姿勢や、頑固さともいえる自己信頼の強さが一層深まっているように思えます。 「農業は、勘や経験則だけでなく、科学的かつ経営的に組み立てが可能な分野である」という指摘は一般人には斬新です。「農業の保護主義が農家の成長や競争力を奪い、マネジメ... --- ### ブログライティングの教科書 - Published: 2024-09-07 - Modified: 2025-01-04 - URL: https://arpresa.jp/2024/09/07/20240907-1725704507/ - カテゴリー: ビジネス書 「ブログライティングの教科書」を読みました。この本は非常に実用的で納得のいく内容です。現代の文章論であり、役に立つ良書だと思います。著者の中島さんは最近、ChatGPTの解説書も書かれていますが、今回紹介する本は、ウェブ上での文章の書き方についての解説書で、とても勉強になりました。総じて、紙で書く文章とウェブで読んでもらう文章は似ているようで異なる点が多く、その違いがよくわかりました。 ウェブ上の文章では、読者に読んでもらえないと商品が売れなかったり、意図が伝わりづらいため、特に注意が必要です。... --- ### ファンダメンタルズテクニカルマーケティング - Published: 2024-09-07 - Modified: 2025-01-04 - URL: https://arpresa.jp/2024/09/07/20240907-1725696950/ - カテゴリー: ビジネス書 「ファンダメンタルズテクニカルマーケティング」を読みました。仕事のための読書です。ウェブマーケティングの概略を解説した教科書のような本です。4ヶ月ほど前に一読しました、再読です。youtubeや専門家からのレクチャーを聴いていることもあり、再読で自分の成長がわかりました。 この本を読めば、すぐ実践できて、成果が出るわけではありませんが、外部依頼やチームでの議論をする際に、最低知らなければならない基礎知識です。備忘します。 具体的なテクニックについては、まだまだですが、全体像がおぼろげにわかってき... --- ### ChatGPT&Copilotの教科書 - Published: 2024-08-29 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/08/29/20240829-1724923954/ - カテゴリー: ビジネス書 この1冊で全部わかる「ChatGPT&Copilotの教科書」を読みました。仕事のための読書です。私はここ1年半ほどChatGPTを利用していますが、この本は、不要な情報が省かれている点が素晴らしいと感じました。生成AIの初心者にはこれで十分だと思います。「うまくまとめられているな」と感心するばかりで、非常に勉強になりました。現在、高校生に生成AIの基礎を教えている中で、この内容を簡単に説明し、第4回目のテーマである「生成AIを遊びに使う」につなげたいと考えています。 「AIがあなたの仕事を奪う... --- ### アラマタ図像館②解剖 - Published: 2024-08-27 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/08/27/20240827-1724731028/ - カテゴリー: 一般書籍 「アラマタ図像館②解剖」を読みました。学芸大学の古本屋で荒俣宏の本見つけました。荒俣さんの本は久しぶりです。この本はほぼ解剖図を羅列している本で説明文は十数ページしかありません。図鑑と言えば図鑑という本です。気味の悪い解剖図鑑です。妊娠中の女性の解剖値などでは、子供の内臓なども含まれています。ただ詳細な血管とか皮膚を描写を見ると、これはもう芸術ではないかとも思えます。 日本の解剖図は少ないんですが、西洋とは全く違う考え方で人体内容を表現しています。荒俣さんは日本の解剖図の方が陰陽五行説に影響され... --- ### フィットネス・マインドセット - Published: 2024-08-18 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/08/18/20240818-1723970797/ - カテゴリー: 一般書籍 「フィットネス・マインドセット」を読みました。副題に「健康と幸せのための考え方」とあるように、著者の谷内直人さんが書かれたこの本は、まさに現代の「養生訓」心得版といえます。谷内さんは私の畏友であり、彼の能力や胆力、人柄に申し分がありません。長年のお付き合いですが、今回の著作も彼の人柄がよく表れており、その点で非常に感銘を受けました。 この本のメインテーマは「頑張らない」という点にあります。人間の意思薄弱さを前提に、無理せず継続できるアプローチが提唱されています。「運動する」よりも「体を動かす」と... --- ### 国史教科書 - Published: 2024-08-16 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/08/16/20240816-1723788340/ - カテゴリー: 一般書籍 国史教科書(第7版)を読みました。今年、文部科学省から中学校社会科用教科書として正式に認められたもので、6回目の申請でようやく採用されたという経緯があるそうです。興味を引かれて、早速合格本を手に入れ、全文を通して読みました。 この教科書の発行人である竹田恒泰さんは、かつての皇族にあたる方で、代崇光天皇の男系子孫であり、明治天皇の玄孫にあたります。 以前、不合格となった版も読んだことがありましたが、今回の版ではかなりの修正が加えられていました。例えば、古代史の章では「日本文明」という表現が削除され... --- ### 月は無慈悲な夜の女王 - Published: 2024-07-08 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/07/08/20240708-1720415410/ - カテゴリー: ビジネス書 サイコパス岡田斗司夫さんがSF小説の傑作として推していたロバート・A・ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」を読みました。この小説は、文庫本で約700ページもある大作ですが、その内容はあまりに面白く、わずか5時間で一気に読了してしまいました。 物語の舞台は2075年の月。ここは地球の流刑地で、人口は約300万人。住人たちは食料を地球に輸出しながら生活しています。主人公のマニーは腕を失ったエンジニアで、彼と革命家のワイオ、そして教授は月の独立を目指します。革命の鍵を握るのは、意識を持ち始めた人工知... --- ### 習近平と中華王朝 滅びの歴史 - Published: 2024-07-01 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/07/01/20240701-1719814475/ - カテゴリー: 一般書籍 「習近平と中華王朝 滅びの歴史」を読みました。著者、石平さんの本は、中国共産党への批判と習近平を愚か者と見なす点で一貫していますが、今回の本はそれに加えて中華王朝の滅亡の歴史と絡めた興味深い論考が展開されています。本書を通じて、歴史に学ぶことの重要性が再認識されます。政治家が過去の失敗から学び、同じ過ちを繰り返さないことが肝要であると感じました。歴史と現在を結びつける石平さんの洞察には深い示唆があり、読者に多くの考察を促します。 本書では、4つの王朝の滅亡の過程が詳細に描かれ、それが現代の習近平... --- ### スピリチュアルズ - Published: 2024-05-17 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/05/17/20240517-1715929725/ - カテゴリー: 一般書籍 「スピリチュアルズ」を読みました。副題は「私の謎」。著者は「言ってはいけない」の橘玲さんです。 この本では、人間の性格や資質が意識ではなく「無意識(スピリチュアルズ)」によって決定されるという理論を中心に展開しています。脳科学や心理学の最新知見を基に、個人の性格がわずか8つの要素(明るい/暗い、楽観的/悲観的、同調性が高い/低い、共感しやすい/冷淡、信頼できる/あてにならない、面白い/つまらない、知能が高い/低い、外見が魅力的/そうでない)によって構成されていると説明しています 。橘玲さんは、こ... --- ### 愚か者 - Published: 2024-05-15 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2024/05/15/20240515-1715752781/ - カテゴリー: ビジネス書 「愚か者」を読みました。前回の「イスラム教再考」が面白かったので、飯山陽さんの本をもう一冊読みました。彼女のYouTubeも拝見し、知的な優れた人物が嫌がらせに苦しみながらも闘う姿に共感しました。 この本では、中東や国際問題に対する鋭い洞察が描かれており、「先人の努力と血と汗の結果を食い潰している現代」に関する考察が印象的でした。また、赤軍派と連合赤軍、日本赤軍の違いについて新たな知識を得ました。重信房子がただのテロリストなのに、なぜ毎日新聞が彼女を褒め称えるのかも理解できました。 この本は多く... --- ### イスラム教再考 - Published: 2024-05-04 - Modified: 2024-05-04 - URL: https://arpresa.jp/2024/05/04/20240504-1714788609/ - カテゴリー: 一般書籍 「イスラム教再考」を読みました。著者、飯山陽さんの衆院補選街頭演説に感銘を受けたことから読むことにしました。 この本を通じて、私のイスラム教に対する見解が大きく変わりました。イスラム教は異教徒を許さず、男女差別がひどく、ジハードを通じて世界征服を目指しているという事実を初めて知りました。正直なところ、イスラム教の怖さを感じました。 著者は、イスラム教の間違った解釈を国民に広める3人の著名人、ライフネット生命創業者の出口治明氏、オリラジの中田敦彦氏、そして池上彰氏をを著作、映像に基づいて批判してい... --- ### 骸骨考 - Published: 2023-12-15 - Modified: 2023-12-15 - URL: https://arpresa.jp/2023/12/15/20231215-1702640734/ - カテゴリー: 一般書籍 養老孟司さんの「骸骨考」を読みました。ヨーロッパで、たくさんの骸骨を見た話です。2016年に出版されたこの本は、比較的新しい作品です。副題に「イタリア、ポルトガル、フランスを歩く」とあるように、ヨーロッパ各地を巡る骸骨見学を中心とした紀行文です。 著者の養老さんは、まるで子供のように虫捕りが大好きな人物。その素朴な視点で物事を捉えるスタイルは、一般的な評論家とは一線を画しています。断言しないし、人は状況に流される事をよくわかってます。 旅の途中で彼の哲学的な考え方が随所に織り交ぜられているのも魅... --- ### AI技術の進化とフィットネス業界へのインパクト - Published: 2023-05-19 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/05/19/20230519-1684497195/ - カテゴリー: その他 かつてフィットネス業界で活動していた私から、皆さんへ重要な情報をお伝えしたいと思います。テクノロジーの進化は止まらず、それを活用することで私たちの生活やビジネスはさらに拡がる可能性があります。 特にAI技術の進化は目覚ましく、その一例として、OpenAIのChatGPTというAIがあります。最近では、このAIがブラウズ機能を持つようになり、最新の情報をインターネットから取得し、それを元に対話を行うことが可能となりました。これは今年の5月に導入されたGoogleのBardと同じ機能です。 そして、... --- ### 映像制作ハンドブック - Published: 2023-05-07 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/05/07/20230507-1683440149/ - カテゴリー: ビジネス書 「映像制作ハンドブック」を読みました。「動画の文法」で学んだ内容を復習するために読んでみました。この本は、プロ向けのテクニックや機材についての記述が詳しいです。少し技術的なことを学ぼうと思っていたので、非常に参考になりました。特に照明やレフ板の使い方やインタビュー時のカットのつなぎ方の説明は、大変参考になりました。 話の流れやポイントをわかりやすく伝えるために、構成・シナリオ段階でのキーワードは「強調と省略」だと述べられており、情報を要約することが必要であるとされています。撮影現場での準備や作業... --- ### 映像制作ハンドブック - Published: 2023-05-07 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/05/07/20230507-1683440128/ - カテゴリー: ビジネス書 「映像制作ハンドブック」を読みました。「動画の文法」で学んだ内容を復習するために読んでみました。この本は、プロ向けのテクニックや機材についての記述が詳しいです。少し技術的なことを学ぼうと思っていたので、非常に参考になりました。特に照明やレフ板の使い方やインタビュー時のカットのつなぎ方の説明は、大変参考になりました。 話の流れやポイントをわかりやすく伝えるために、構成・シナリオ段階でのキーワードは「強調と省略」だと述べられており、情報を要約することが必要であるとされています。撮影現場での準備や作業... --- ### 動画の文法 - Published: 2023-05-06 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/05/06/20230506-1683363561/ - カテゴリー: ビジネス書 「動画の文法」(神井譲著)を読みました。仕事のための読書です。映像制作の基本や効果的なインタビューシーンの撮影方法について学びました。豊富な事例、適切な画像は、理解しやすく、編集の基本がよくわかりました。この本から得た知識を活かして、来週からのメディマット動画撮影に臨みたいと思います。本書から得た重要なポイントと私の感想を共有したいと思います。 まず、「動画の文法」で学んだことは、動画制作においても文法が重要であり、ストーリーを上手く構築することが鍵だということです。また、編集によって視聴者に飽... --- ### 米欧回覧実記4 - Published: 2023-04-29 - Modified: 2023-04-29 - URL: https://arpresa.jp/2023/04/29/20230429-1682768674/ - カテゴリー: 一般書籍 明治4年に明治政府の主要メンバーを含む48名が、3年間にわたって米国、欧州を視察した旅行記「米欧回覧実記4」(欧州大陸編・中)を読みました。第四巻は、ロシア、北ドイツ、デンマーク、スエーデン、南ドイツ、イタリア、オーストリアの訪問記で、著者は米国、英仏の訪問後ですので、以前ほど産業、文化に驚かなくなってきています。 ロシアにおいては、王権が強く、農奴制度はなくなったものの農民は税に苦しみ、産業は遅れているとの印象を受けたと述べています。オーストリアでは、貴族が簒奪しているため富が民衆に行き渡らず... --- ### 米欧回覧実記3 - Published: 2023-02-27 - Modified: 2023-02-27 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/27/20230227-1677487552/ - カテゴリー: 一般書籍 「米欧回覧実記3」(欧州大陸編・上)を読みました。明治4年に明治政府の主要メンバーを含む総勢48名で、3年間、米国、欧州を視察した旅行記です。第三巻は、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの訪問記です。著者は、特にパリ市の繁栄、プロイセンの統治に感嘆しています。当時の宰相ビスマルクとの会見の中で、将来の日本の道筋をみいだしたものと思えます。使節団の伊藤博文は強く影響(憲法制定)をうけたのでしょう。すなわち「国の盛衰は政治力ではなく、国民の団結力が鍵であること」、「弱小国こそ、軍事力を背景にしない... --- ### やさしくはじめるラズベリーパイ - Published: 2023-02-19 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/19/20230219-1676808983/ - カテゴリー: ビジネス書 「やさしくはじめるラズベリーパイ」を読みました。ラズパイの基本的な知識と、今必要な技術の習得を目的とした読書です。前半はハードのセットアップを含めた基本が書かれてます。後半は実際の電子工作の解説です。センサー、webカメラ、人感センサー、ロボットとの製作例です。2017年の出版ですが、ラズパイが古いので少し心配でした。 本書に従ってOSのインストール、VNCを使ってパソコンから遠隔操作する環境にしました。Linuxベースですのでターミナルでの操作がやや煩雑です。本来の目的のwebカメラを作動させ... --- ### 苦しんで覚えるC言語 - Published: 2023-02-19 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/19/20230219-1676794454/ - カテゴリー: ビジネス書 「苦しんで覚えるC言語」を読みました。マイコンにセンサやモータを制御させることを目的とした読書です。だいたいC言語で書かれていますので必須です。すごい書名ですが、内容は懇切丁寧で、やさしいです。一読後、学習用のコンパイラをインストールして、実際にプログラムを書いて動かしています。プログラマーを目指しているわけではではないので、chatGTPにでも基本的なプログラムを書いてもらって、部分修正で利用することになると思います。備忘します。苦しんで覚えるC言語作者:MMGames秀和システムAmazon... --- ### 実践Arduino! - Published: 2023-02-18 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/18/20230218-1676708406/ - カテゴリー: ビジネス書 「実践Arduino! 」を読みました。Arduinoの基本的な知識と、今必要な技術の習得を目的とした読書です。2017年の出版ですが、ごく基本的な内容ですので問題はありませんでした。Arduino IDEをバージョンアップしたら、以前より文字が読みやすくなりました。 はじめに、IDEのインストール、ボードの性能、スケッチ(プログラム)に基本が書かれてます。後半は実際の電子工作の解説です。センサー、表示装置、駆動部品、音声との接続例です。実際に簡単なスケッチを書いて、LED点滅させてみました。備... --- ### M5Stack&stickCではじめるIoT入門 - Published: 2023-02-13 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/13/20230213-1676265739/ - カテゴリー: ビジネス書 「M5Stack&stickCではじめるIoT入門」を読みました。M5Stackの基本的な知識と、今必要な技術の習得を目的とした読書です。2020年の出版ですが、すでにライブラリや操作方法がバージョンアップしていて、本書の指示通りでは動きませんでした。 ハードはM5StackとM5StackCの2種類の解説ですが、私はM5StackBasicなのでM5StackCの部分は読み飛ばしました。 ・Arduino IDE のインストール(最新版に更新) ・M5用ライブラリのインストール ・テスト スケ... --- ### 「米欧回覧実記2」(イギリス編) - Published: 2023-02-10 - Modified: 2023-02-10 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/10/20230210-1676012927/ - カテゴリー: 一般書籍 「米欧回覧実記2」(イギリス編)を読みました。明治4年に明治政府の主要メンバーを含む総勢48名で、3年間、米国、欧州を視察した旅行記です。第二巻は英国の訪問記です。著者は、特にロンドン市の繁栄、アイルランドの景色が美しいことに感嘆しています。英国の工業だけでなく、宗教、政治体制や商業の組織(取引所、商工会議所、商業組合)を報告、吟味しています。細かいことですが、英国と似ている狭い国土での農業のありかたや製品の品質や輸送方法など、その後の日本貿易の基本となることを学んでいます。その真摯な態度に感銘... --- ### Instagram使いこなしセミナー - Published: 2023-02-02 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/02/02/20230202-1675333877/ - カテゴリー: その他 2023年2月2日、川崎商工会議所主催「Instagram使いこなしセミナー」を受講しました。副題は、「初心者でも出来る動画作成講座」です。SNSマーケッティングは進化しています。実は、SNS活用について、この5年、ずっと先延ばしにしていました、深く反省しています。人もお金もない状態でビジネスを展開するには、ネットしかないと改めて得心しました。尻に火が点いて、最近、「YouTube成功の実践法則」「YouTube動画」等で、最新情報を得ていました。本セミナーで、上手にまとめていただき頭の中がすっ... --- ### エーゲ 永遠回帰の海 - Published: 2023-01-21 - Modified: 2023-01-21 - URL: https://arpresa.jp/2023/01/21/20230121-1674295262/ - カテゴリー: 一般書籍 「エーゲ 永遠回帰の海」を読みました。今から40年前、写真家と一緒にギリシャ、トルコの遺跡を巡った旅の記録です。NHK「見えた 何が 永遠が 〜立花隆 最後の旅」の番組の中で本書が紹介されていました。著者本人が代表作だと言っていたそうです。写真集の体裁ですが、短い文章に見過ごせない深い内容が含まれています。ニーチェの永遠回帰から「見えた 何が 永遠が」に至る文章は名文です。また歴史の大部分は虚無の中に飲み込まれている、「歴史はフェイク」であると断言しています。遺跡にじっと佇んで過去を鑑みればそれ... --- ### 米欧回覧実記1 - Published: 2023-01-20 - Modified: 2023-01-20 - URL: https://arpresa.jp/2023/01/20/20230120-1674201376/ - カテゴリー: 一般書籍 「米欧回覧実記1(アメリカ編)」を読みました。明治4年に岩倉具視を筆頭に、明治の元勲、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文を含め、総勢48名で、あしかけ3年間、米国、欧州視察した旅行記です。漢文体の文を水澤周氏のこなれた素晴らしい現代語訳で読みました。 長い鎖国が終わり明治維新の混乱収まらない頃に、明治政府の要人が大挙して長期海外視察に出掛けるというのは驚き以外のなにものでもありません。先進国に学ばなければ日本が発展できないという渇望や焦燥だったのかもしれません。産業や地勢、民度だけではなく、民主主義... --- ### YouTube成功の実践法則60 - Published: 2023-01-07 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2023/01/07/20230107-1673092968/ - カテゴリー: ビジネス書 「YouTube成功の実践法則60」を読みました。制作側のノウハウ本です。本書を読みながら衝撃を受けました。内容は、①YouTube利用の基本、②YouTubeのシステム、③動画テクニックです。①は理解しました。③は動画制作時に参考にします。「②YouTubeのシステム」が喫緊の課題です。さらに、a. 学習、b. システム(チャンネル)、c. 拡散に分類できます。まずは「チャンネル登録」と「クリエイターアカデミー」を研究、実践します。備忘します。改訂 YouTube 成功の実践法則60作者:木村... --- ### LINE Instagram Twitter Facebook TikTokゼロからやさしくわかる本 - Published: 2023-01-07 - Modified: 2023-01-07 - URL: https://arpresa.jp/2023/01/07/20230107-1673080061/ - カテゴリー: 一般書籍 「LINE Instagram Twitter Facebook TikTokゼロからやさしくわかる本」を読みました。 恥ずかしながら初心に戻って学習しました。以下、すぐに試してみます。LINEの①自動登録オフ、②ストーリー投稿、③ID設定、④トークルーム保存。Instagramの⑤フィルター、⑥ハッシュタグ、⑦ストーリー投稿、⑧ハイライト利用、⑨他のSNSと連携。Twitterの⑩リプライ、⑪リツイートの使用。Facebookの⑫ストーリー投稿、⑬Facebookページと⑭追悼アカウント設定。... --- ### 源氏物語 - Published: 2023-01-05 - Modified: 2023-01-05 - URL: https://arpresa.jp/2023/01/05/20230105-1672914977/ - カテゴリー: 一般書籍 「源氏物語」を読みました。原文や現代語訳ではなく、新潮古典文学アルバムのシリーズです。写真や絵が多く短時間で読み終えました。同時に「100分で名著」で「源氏物語」を視聴しました。全体像が、おぼろげにわかりました。これまで漫画「あさきゆめみし」で全体のストーリーはわかっていたつもりでしたが、思いの外奥が深く、誤読もありました。光源氏の出生の秘密、恋の遍歴、左遷と出世、そして因果応報の顛末、めくるめくような王朝物語です。紫式部の人物分析は驚くばかりです。来年の大河ドラマの予習になりました。円地文子訳... --- ### 本居宣長 - Published: 2023-01-03 - Modified: 2023-01-03 - URL: https://arpresa.jp/2023/01/03/20230103-1672718200/ - カテゴリー: 一般書籍 小林秀雄「本居宣長」を読みました。「古事記」の理解を深めるための読書です。小林秀雄晩年の名著です。文庫本で約800ページぐらいあります。原文の引用も多く難儀しました。前半は、「万葉集」「源氏物語」を題材に宣長が「もののあはれ」をどのように体得したかの解説です。後半は、「古事記伝」の執筆の経緯と解説です。当時の学者、契沖、賀茂真淵に学び、上田秋成と論争しながら30年掛かって「古事記伝」を完成させました。 江戸時代の学者も「古事記」に書いてあるのは事実ではないとの意見が大勢でしたが、宣長は「古事記」... --- ### 中古典のすすめ - Published: 2022-12-30 - Modified: 2022-12-30 - URL: https://arpresa.jp/2022/12/30/20221230-1672373507/ - カテゴリー: 一般書籍 「中古典のすすめ」を読みました。「中古典」とは、斉藤美奈子さんの造語で、「古典未満の中途半端に古いベストセラーを指す」そうです。短い書評集ですが、簡潔にして的を射た卓越した内容です。抱腹絶倒、快刀乱麻の斉藤美奈子節です。★が1~3つで各本を二つの視点で評価しています。1つ目は、古典になるかならないか、2つ目は現在でも役立つ本かどうかの評価です。1960年代から約40年のベストセラーの内容が要約されています。この要約だけで、もうそれらの本を読まなくてもいいというくらいです。 1960年代は以下の本... --- ### 知識人99人の死に方 - Published: 2022-12-28 - Modified: 2022-12-28 - URL: https://arpresa.jp/2022/12/28/20221228-1672228529/ - カテゴリー: 一般書籍 「知識人99人の死に方」を再読しました。今回は自分ごととして読めました。淡々と死を迎えるのが美しいと感じました。準備もできるので脳溢血、心筋梗塞でなく癌で死ぬのがよいかもしれません。 荒俣宏さんの知識人の選び方、解説がよいです。死んだ経緯を調べて、どうやって死んだかをざっと述べてから、本人の気持ち、周囲の反応が書いてあります。解説で、死者の評価がさりげなく書かれています。荒俣氏の死生観がでていると思います。 私の印象を書き残しておきます。手塚治は仕事のやり過ぎです、戦死です。有吉佐和子はヒステリ... --- ### 右大臣実朝 - Published: 2022-12-08 - Modified: 2022-12-08 - URL: https://arpresa.jp/2022/12/08/20221208-1670463480/ - カテゴリー: 一般書籍 「右大臣実朝」を青空文庫で読みました。太宰治氏の作品です。今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を毎週欠かさず見ています。脚本、三谷幸喜さんの実朝像はこの「右大臣実朝」に影響されていると思います。これまで実朝は、詩歌に優れ遊興に耽る凡君との印象でしたが、太宰は近習の若者を語り部として、多面的に描いています。聖徳太子にあこがれ、名君になろうとした「あがき」と周囲の圧力にたいする「反抗」が交錯して「あきらめ」の境地に陥った悲劇的な人物として描かれています。吾妻鏡を下敷きに、政子、義時、義盛、義村の生き様... --- ### 死ねない老人 - Published: 2022-12-03 - Modified: 2022-12-03 - URL: https://arpresa.jp/2022/12/03/20221203-1670039531/ - カテゴリー: 一般書籍 「死ねない老人」を読みました。現代老人の現状を知りました。「死ねない老人」とは、①将来の希望や生きがいを失ってしまった人、 ②不本意に生かされてしまっている人のことで、増加傾向にあるそうです。遊びだけでは希望や生きがいは生まれません。遊び興じることばかりを老後の楽しみと断定することは、むしろ高齢者を見下していることになっていると指摘しています。また尊厳死は医療法などの関係で思うようにはなりませんし、胃瘻手術や病院での死も本人の意志を無視して行われています。在宅死は、残る人々にたくさんのことを教え... --- ### 南方熊楠 - Published: 2022-12-01 - Modified: 2022-12-01 - URL: https://arpresa.jp/2022/12/01/20221201-1669860868/ - カテゴリー: 一般書籍 「南方熊楠」を読みました。新潮文学アルバムの一冊で写真満載の本です。学芸大学の古本屋で見つけました。南方熊楠は、希有の記憶力と底知れない構想力を持つ天才です。明治の時代に徒手空拳で米国、英国に渡り、粘菌を研究して世界で認められる学者になりました。貧困であえぎながらも帰国後、自然保護活動の先駆者として熊野の自然を守り、昭和天皇にご進講までした偉人です。ロンドンで知り合った孫文とは親しい友人で日本で再会しています。柳田国男など、他の交友関係をみるに、天才は天才を呼ぶということがよくわかりました。備忘... --- ### 60歳からの人生を楽しむ孤独力 - Published: 2022-11-28 - Modified: 2022-11-28 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/28/20221128-1669609353/ - カテゴリー: 一般書籍 「60歳からの人生を楽しむ孤独力」を読みました。これから高齢者になる人の心構えを述べています。もう激しい時代は終わったのだから、「いい加減に」「ずぼらに」行こう!と勧めています。50歳後半の方に最適な本だと思います。相手にされない悔しさや怒りが止められなくなること、「あるある」のエピソード満載です。「沈黙は金、雄弁は銀」の諺の意味が、沈黙より雄弁の方が大事だという説をはじめて聞きました。「音読」の老齢化防止効果につては、その通りだと思いました。軽い読み物です。備忘します。精神科医が教える 60歳... --- ### 柳田國男を歩く - Published: 2022-11-26 - Modified: 2022-11-26 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/26/20221126-1669454414/ - カテゴリー: 一般書籍 「柳田國男を歩く」を読みました。柳田國男は、「遠野物語」で有名な民俗学者です。明治31年の九州出張視察が、民族学研究の萌芽であったと論じています。明治政府の高級官僚として草鞋で歩きながら現地を調査しています。その視察の道筋を丹念に追う構成です。よく調べたものだと感心しました。国家の歴史は残っても、民族の記憶は忘れ去られてしまいます。当時の熊本周辺には原日本の習俗、文化がまだ色濃く残っていました。昭和のはじめまで棚田はなかったことや、つい最近まで焼畑農業が山間部の主たる農業で、ヒエが主産物だとは知... --- ### リセットの習慣 - Published: 2022-11-24 - Modified: 2022-11-24 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/24/20221124-1669258268/ - カテゴリー: 一般書籍 「リセットの習慣」を読みました。自律神経の研究をしている順天堂大学の医師の著作です。普段の生活のコツを語っています。ゴールを目指すより、新しいスタートを目指すことを勧めています。過去の写真など思い出の品は邪魔になるとの見解です。ニーチェの永劫回帰の思想からは疑問も残りますが、昔話をしたがる老人は肝に銘じておいた方がよいかもしれません。「日々の習慣を変えて、人生を楽しみなさい」というメッセージに溢れた書物です。備忘します。リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)作者:小林弘幸日経BPAmazon 常... --- ### 枕草子のたくらみ - Published: 2022-11-21 - Modified: 2022-11-21 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/21/20221121-1668997732/ - カテゴリー: 一般書籍 「枕草子のたくらみ」を読みました。学芸大学の古本屋で数年前に購入しました。ふと本棚から手に取ってページをめくると、あまりに面白い内容で一気に読み終えました。50年以上、枕草子を誤解していました。機知に富んだ名文だが、風流をきどったインテリ女房の戯れ言と思っていました。さにあらず、皇后、定子への「鎮魂」と、世の中(貴族社会)への「救い」の書であることを理解しました。虚構の書であったとは! 暗い話がないのは定子へのレクイエムだったからだとは! 天皇家の継承問題、疫病、宮廷サロンを理解しないと「枕草子... --- ### 日本史の謎は地形で解ける - Published: 2022-11-19 - Modified: 2022-11-19 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/19/20221119-1668836199/ - カテゴリー: 一般書籍 「日本史の謎は地形で解ける」を読みました。地形や地勢から歴史を解釈すると今までの常識を覆す歴史が見えてきます。なかなか面白い内容です。例えば、奈良から京都、京都から江戸への遷都を、地勢から読み解いています。交通の要衝が変化し、エネルギー(森林)が枯渇したから遷都したそうです。政治的な理由は、議論百出ですが、地勢からの分析は、単純で納得しやすいです。他に、信長の比叡山焼き討ちの理由、頼朝が鎌倉に幕府を置いた理由、福岡発展の理由、それぞれ新しい視点で、楽しく読めました。圧巻は、邪馬台国の場所です。伊... --- ### SDGs - Published: 2022-11-10 - Modified: 2022-11-10 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/10/20221110-1668076189/ - カテゴリー: 一般書籍 「SDGs」(岩波新書)を読みました。著者の一人、南博氏は2012~2015年、国連SDGs交渉を担当する日本政府の主席交渉官でした。交渉者が語る合意に至るプロセスは、ハラハラドキドキの圧巻のストーリーです。そして国連参加国、すべての国が合意に至りました。SDGsは、条約ではありませんが、政治交渉そのものプロセスに驚きました。せっかくの合意を無駄にするのは実にモッタイナイことだと思います。コロナやウクライナ紛争で滞りがちなSDGsですが、人類の未来に関わる問題はまだ解決していません。備忘します。... --- ### バカと無知 - Published: 2022-11-01 - Modified: 2022-11-01 - URL: https://arpresa.jp/2022/11/01/20221101-1667281084/ - カテゴリー: 一般書籍 「バカと無知」を読みました。以前、衝撃を受けた「言ってはいけない」橘玲氏の著作です。「人間とは何か」を現代の脳研究から解説しています。私の周りにはバカが少ないので、私の認識が間違っているのに気づきました。「日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない」そうです。協議にバカを入れると結果は悪くなるそうです。マスコミやSNSは「芸能人と不道徳」が大好きなだそうです。「言ってはいけない」こと満載の抱腹絶倒の書物です。 ギスギスした世の中に惑わされず、他者に「不道徳」のレッテルを貼って安易に批判せず、嫌なこ... --- ### 古代日本の航海術 - Published: 2022-10-20 - Modified: 2022-10-20 - URL: https://arpresa.jp/2022/10/20/20221020-1666244258/ - カテゴリー: 一般書籍 「古代日本の航海術」を読みました。以前、古代エジプト王朝の時代に長さ50メートルの大船があったとのことを知り、古代の造船や航海の技術がどうなっているのか深く興味を抱いておりました。日本でも、天智天皇の御世に白村江の戦いがありました。どうやって、2万人の兵士を渡航させたのか不思議に思っていました。さらに、時代が下っているのに遣唐使の時代には、鑑真を含め、難破など、非常に難儀したのは何故か疑問を持っていました。 古代の人々は存外利口で、私たちが気づくことはすでに理解していたようです。北極星が北を指し... --- ### 奥の細道 - Published: 2022-10-15 - Modified: 2022-10-15 - URL: https://arpresa.jp/2022/10/15/20221015-1665830356/ - カテゴリー: 一般書籍 山本健吉「奥の細道」を読みました。現代語訳、原文、評論という三部構成です。「奥の細道」は、旅の数年後に推敲を重ねてできた作品です。曾良の随行日記によれば創作部分も随所に見みえます。芭蕉は、この旅の途中(出羽路あたり)で「軽み」の境地に達したと論じています。その境地を存分に表現した作品だそうです。 これまで俳句について、鑑賞も創作も避けてきました。理解できないので、遠ざけ、馬鹿にしていました。しかし、ツイッターやフェイスブック、ブログも短い言葉で印象づけることが大切です。コピーライターは俳句を詠む... --- ### 雨月物語 - Published: 2022-10-09 - Modified: 2022-10-09 - URL: https://arpresa.jp/2022/10/09/20221009-1665296391/ - カテゴリー: 一般書籍 上田秋成「雨月物語」を読みました。江戸後期に書かれた怪奇的な九つの短編物語集です。註や解説を頼りに、原文で読みました。よくわからないところは、YouTubeで1953年制作の映画で補いました。映画はこれら短編を横断的にまとめたストーリーでしたので、今なら、オムニバス映画にしたほうがよいと思いました。 内容は怪奇小説ですが、それほどのホラーではありません。死霊や生霊が出てきますが、説教じみてもいません。著者はなかなかの教養人で、万葉集から源氏物語などを踏まえています。教養のない私では見過ごしてしま... --- ### 本当はちがうんだ日記 - Published: 2022-09-27 - Modified: 2022-09-27 - URL: https://arpresa.jp/2022/09/27/20220927-1664264273/ - カテゴリー: 一般書籍 「本当はちがうんだ日記」を読みました。学芸大学の古本屋で目にとまりました。発刊時、40代前半、現在は60歳台の前半の方ですので、ほぼ同世代です。一読して、すでに通過した感情が湧き上がりました。懐かしさ、口惜しさ、ほろ苦さを感じました。そして、著者の自我撞着や私には理解できない世界の解釈に戸惑いました。感性の鋭いところと鈍感なところが同居しています。今の若い人には多分理解できない内容です。備忘します。本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)作者:穂村 弘集英社Amazon 私は十年間通ったスポーツクラ... --- ### 日常は情報戦 - Published: 2022-09-17 - Modified: 2022-09-17 - URL: https://arpresa.jp/2022/09/17/20220917-1663399234/ - カテゴリー: 一般書籍 「日常は情報戦」を読みました。ユーチューバーKAZUYA氏の著作です。私、長い間チャンネル登録しています。やや右ですが常識的なコメントが多く好感がもてます。動画の中で本を出版したとのことでしたので、早速、応援に購入、読んでみました。ユーチューバーとしての彼の履歴や失敗談、ネットリテラシーについて書かれています。世の中には、困った人たちが沢山います、ネットの匿名性を利して、陰謀論や**信者が突っかかってくるのを回避するのは大変です。「まずはそれを否定しないと言うことです。... まず話を聞くことで... --- ### 人間の生き方、ものの考え方 - Published: 2022-09-11 - Modified: 2022-09-11 - URL: https://arpresa.jp/2022/09/11/20220911-1662873048/ - カテゴリー: 一般書籍 「人間の生き方、ものの考え方」を読みました。泰斗、福田恆存の講演録です。易しい言葉で難しいことを説いています。戦後の左翼的な言説が闊歩、謳歌していた頃、右翼的で本質的なことを語るのは勇気のいることだったでしょう。戦争に負けようが、原爆が落ちようが、人間の本質は変わらないと主張しています。すなわち、「極限状況に追い込まれた時、人間はどんなことをしでかすかわからない」そういいながら「絶望とは、これで終わりということではなく、これから何かやりがいのある仕事を始めるという出発点だ」と述べています。言って... --- ### ツクル論 - Published: 2022-08-26 - Modified: 2022-08-26 - URL: https://arpresa.jp/2022/08/26/20220826-1661491608/ - カテゴリー: 一般書籍 「ツクル論」を読みました。若き畏友、三宅創太氏の著作です。5年前、彼のプレゼンを聞いてロビジー(ロボット協議会)に入会しました。論理的で、かつ「熱い」希有な方です。起業の頃の話なので今はさらに成長されています。今取り組んでいる宇宙ビジネスへの参画は実に彼らしい方向です。この本にも、その端緒が見えます。還暦を超えて起業した私には、本書に表現されている焦りや逡巡、もどかしさがよく分かります。三宅氏の思い込みとパワーに期待します。改めて三宅氏を研究したいと思います。備忘します。ツクル論作者:三宅 創太... --- ### 群島の文明と大陸の文明 - Published: 2022-08-23 - Modified: 2022-08-23 - URL: https://arpresa.jp/2022/08/23/20220823-1661224178/ - カテゴリー: 一般書籍 「群島の文明と大陸の文明」を読みました。文明の価値観をすっきりと三つに分けて説明しています。すなわち、=生物学的生命・肉体的生命、= 霊的生命、=美的生命、です。どれも大事ですが、それぞれの文明が何を大事にしてきたかの解説です。 中国、韓国が近代化に乗り遅れた理由、共産主義が崩壊した理由なども、の捉え方(哲学)に求めています。に重きをおく群島(日本)の文明は捨てたものではないと思いました。例えば、日本の美意識という観点でいえば、「をかし」「あはれ」「幽玄」「わび」「さび」「いき」のことです。 コ... --- ### 仕事と人生 - Published: 2022-08-15 - Modified: 2022-08-15 - URL: https://arpresa.jp/2022/08/15/20220815-1660540529/ - カテゴリー: 一般書籍 「仕事と人生」を読みました。副題は「ラストバンカーの遺言」です。三井住友銀行、元頭取、西川善文氏の著作です。郵政改革をめざし、「かんぽの宿」問題で民主党に敗れた経営者です。 本書は、著作といっても、インタビューから編集された本です。内容は至って常識的な経営ノウハウ本です。編集者が、世の中に伝えたいことを、まとめただけのように見えます。著者本人の肉声が聞こえてきません。インタビューで自慢話もあったでしょうが、含羞のニュアンスが伝わってきません。ビジネスノウハウで、西川氏の業績は語れないと思います。... --- ### ウェルビーイングがありました - Published: 2022-04-16 - Modified: 2022-04-16 - URL: https://arpresa.jp/2022/04/16/20220416-1650113206/ - カテゴリー: 一般書籍 「むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました」を読みました。先週、神奈川大学の小倉教授からSDGsのレクチャーを受けました。説明の中で、「SDGs③は英文では【Good Health and Well-Being】である、これを【すべての人に健康と福祉】と訳しているのは誤りである」との指摘がありました。確かに「満足と幸福」を「福祉」と訳すのには無理があると感じました。その時に「ウェルビーイング」という言葉をはじめて強く意識しました。 そんな中、株式会社クラブビジネスジャパンで本書の読書... --- ### 老人の美学 - Published: 2021-10-11 - Modified: 2021-10-11 - URL: https://arpresa.jp/2021/10/11/20211011-1633939235/ - カテゴリー: 一般書籍 筒井康隆「老人の美学」を読みました。85歳の著作です。人は皆老いる、老いを恥ずかしがることはないのに、若者たちに嫉妬することもないのに、つい、イライラしてしまいます。老いても役割を見つけて淡々と処世するのは案外難しいです。読みながら筒井氏にあこがれている自分に気づきました。やることが山積みの毎日は幸福だと気づきました。 「子供叱るな 来た道じゃ/年寄り笑うな 行く道じゃ/来た道 行く道 ひとり旅/これから通る きょうの道/通り直しの できぬ道」永六輔氏が「大往生」で紹介していました。老人の美学 ... --- ### 手塚治虫とっておきの話 - Published: 2021-09-19 - Modified: 2021-09-19 - URL: https://arpresa.jp/2021/09/19/20210919-1632041179/ - カテゴリー: 一般書籍 「手塚治虫とっておきの話」を読みました。「火の鳥」は私の考えのベースです。生あるものは必ず滅びる、形あるものは必ず壊れることを手塚治虫氏に教えてもらいました。 前半は、子供の頃、医学生の頃、駆け出しの漫画家の頃の話からはじまり、ジャングル大帝、鉄腕アトムなど、作品の秘話やヒゲオヤジ、ヒョウタンツギなどのキャラクターの逸話が述べられています。後半は、奥様とのお見合い、結婚生活、虫プロ倒産事件、トキワ荘の顛末など天真爛漫な手塚治虫がよくわかります。「生命を大事にしよう」という手塚治虫氏メッセージは、... --- ### チェーホフ - Published: 2021-09-06 - Modified: 2021-09-06 - URL: https://arpresa.jp/2021/09/06/20210906-1630925132/ - カテゴリー: 一般書籍 「桜の園、三人姉妹」(週間朝日百科 世界の文学63)を読みました。私はロシア文学が好きでないことを再認識しました。ヘンに真面目で物語に入り込めません。記述の中でチェーホフが、ドストエフスキーやトルストイから遅れてでた小説家だということを知りました。当時のロシアが飢餓や革命で騒然としていることは知っていましたが、同時に経済の大発展時期で、資本家たちがメセナとして芸術家を強力に支援していたとは全く知りませんでした、意外です。以前、岩男海史君がでていた新百合ヶ丘の芝居は「三人姉妹」だったような記憶があ... --- ### ペストの記憶 - Published: 2021-08-24 - Modified: 2021-08-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/24/20210824-1629780366/ - カテゴリー: 一般書籍  デフォー「ペストの記憶」をNHKオンデマンドの「百分で名著」で、視聴しました。昨年、コロナ禍がはじまったときに、カミュの「ペスト」を読みました。そして今回、デフォー「ペストの記憶」で、ロンドンでのペスト蔓延の顛末を知りました。1685年、飲食店の自粛要請や、宴会の禁止、住民封鎖もに実際に行われていました。今と同じです。また波状的に感染拡大と縮小を繰り返す事象に一喜一憂するマスコミや私たちの心理状況も克明に描いています。コロナが終息した後どうなるのか?示唆に富んだ内容でした。 今回のパンデミック... --- ### パンセ - Published: 2021-08-23 - Modified: 2021-08-23 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/23/20210823-1629717740/ - カテゴリー: 一般書籍  パスカル「パンセ」をNHKオンデマンドの「百分で名著」で観ました。「パンセ」は、断章なので順を追って読む必要はなく、たまたま開いたページを読むので十分だそうです。テレビ番組ですので、たくさんのフィルターを通っています。ピックアップが恣意的であることを覚悟で視聴しました。 「どうせ、そんなもんさ」「どうだ、凄いだろう!」は思考停止の状態です。相手の立場や、全体から見た場合など視点を変え、直感を混えて、考え続けることが大切だと痛感しました。成果を求めて、考えると疲れます、途中で投げ出すことが度々で... --- ### 幸福論 - Published: 2021-08-20 - Modified: 2021-08-20 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/20/20210820-1629457036/ - カテゴリー: 一般書籍  アラン「幸福論」をNHKの「百分で名著」で観ました。テレビ番組ですので、たくさんのフィルターを通っています。原典からやや離れてしまうことを覚悟で視聴しました。「はじめに行動があった」(アンドレ・モロア)は私の愛読書ですが、その本の中にもアランの名前が何度も登場します。両者とも「なんぴとも行動なしに意欲することはできない」と言ってます。モロアの先生がアランだということがよくわかります。 幸福になるにはどうしたらよいか? アランによれば、「①幸福を望んで、②体操して、③よく笑って、④礼儀正しく、④... --- ### 徳川制度 上 - Published: 2021-08-18 - Modified: 2021-08-18 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/18/20210818-1629289373/ - カテゴリー: 一般書籍 「徳川制度 上」の「人足寄場」「穢多・非人・乞丐」の章( p. 294〜p. 409)を読みました。江戸時代というと封建的で時代遅れで明治政府に打ち倒される稚拙な政権だと思っていました。この本を読み進めるうちに瞠目しました。法治国家ではなく情治国家であることは間違いありませんが、案外理にかなっています。 「人足寄場」は、無宿者の懲役制度です。3年を原則にしていました。それまで佐渡送りなどの厳罰に処していた無宿者を規則を緩めて、仕事をさせ、更生させる制度です。池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』の主人公... --- ### トーマス・マン、ヘッセ - Published: 2021-08-16 - Modified: 2021-08-16 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/16/20210816-1629109693/ - カテゴリー: 一般書籍 「魔の山、車輪の下」(週間朝日百科 世界の文学62)を読みました。「ベニスに死す」と「魔の山」の作者が同じ事に驚きました。両作品のあらすじを知りました。原作を読む勇気はありませんが、映画「ベニスに死す」は観たいと思います。「車輪の下」は若い頃読んで感動した記憶があります。少年の成長物語でした。これも再読には値しません。それよりも、もしかしたら自分の成長記が書いた方がよいかもしれません。備忘します。ベニスに死す ダーク・ボガードAmazon 教養主義は戦争の無常に裏打ちされていた。ずいぶん本を読ん... --- ### 人生短期大学 - Published: 2021-08-13 - Modified: 2021-08-13 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/13/20210813-1628852785/ - カテゴリー: 一般書籍 「人生短期大学」を読みました。ドイツ文学者、高橋義孝氏の1960年の随筆です。人生の知恵が詰まっています。曰く「人間の器量、人物の大小、これはすなわち人間の運命の別名でしょう」「小説家と歴史家というものは、表面こそ二つの別々のものではあれ、少し深いところではつながっている」「森鴎外の歴史小説は、歴史小説の典範ではないかと思う」などなど。 学生の頃から、高橋義孝さんの皮肉を込めた教養人に憧れていた記憶があります。古本屋でこの本を見つけたときに思わず買ってしまいました。読んでみて今の若者たちにはここ... --- ### 50の神習慣 - Published: 2021-08-11 - Modified: 2021-08-11 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/11/20210811-1628668224/ - カテゴリー: 一般書籍 「50の神習慣」を読みました。副題は「あらゆるストレスが消えていく」です。東大病院の元教授、矢作尚樹氏の著作です。以前、彼の「人は死なない」を読みました。スピリチュアルな香りのする本でした。この本も多少の匂いはしますが、概ね、真っ当な意見で、ほぼ私自身が実践してることでした。圧巻は29「健康診断を受けない」の項目で「健康を気にしなければ、健康です。... 健康診断で... 「不安」や「怖れ」がよくありません。... あなたのエネルギーの質を下げ、あなたを健康から遠ざけるのです」と述べています。一... --- ### フロベール、ゾラ、モーパッサン、イプセン - Published: 2021-08-09 - Modified: 2021-08-09 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/09/20210809-1628493340/ - カテゴリー: 一般書籍 「居酒屋、女の一生」(週間朝日百科 世界の文学61)を読みました。フロベール「ボヴァリー夫人」、ゾラ「居酒屋」、モーパッサン「女の一生」、イプセン「人形の家」のあらすじと評価を読みました。当時のブルジョア階級女性の生態を知りました。男性優位の当時の人たちにとって「人形の家」は衝撃的だっただろうと思います。思わず、弘田三枝子の歌をくちずさんでしまいました。 --- ### Fusion360マスターズガイド - Published: 2021-08-06 - Modified: 2021-08-06 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/06/20210806-1628234013/ - カテゴリー: 一般書籍 「Fusion360マスターズガイド」を読みました。3D-CADソフトの解説書です。基本的な操作方法の解説がほとんどないので、初心者には不親切です。 そこでYouTubeで解説動画を調べたところ。やのすけ氏の【初心者向けFusion360】の動画を見つけました。この動画で「スケッチ」「拘束」「押し出し」「フィレット」などの概念を理解しました。この概念と操作方法が理解できないと前には進めませんでした。挫折する方が多いのはしかたがないと思います。 ここからがこの本の出番です。3Dプリンター印刷で私が... --- ### 幼年期の終わり - Published: 2021-08-04 - Modified: 2021-08-04 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/04/20210804-1628060422/ - カテゴリー: 一般書籍 「幼年期の終わり」を読みました。著者、アーサー・クラークは「2001宇宙の旅」の原作者です。SF小説の傑作といわれています。いつか読んでみたいと思ってました。 ある日、地球の各都市に巨大な宇宙船が不気味にあたわれるところから物語ははじまります。その宇宙船の存在により戦争や飢餓はなくなり人類に幸福が訪れたようにみえましたが... 。人類はまだ幼年期にあり、異星人が見守る中、思いもよらない展開になります。ワクワクドキドキのストーリーです。戦争や飢餓がなくなると同時に、好奇心や向上心がなくなるのは人間... --- ### 史記を語る - Published: 2021-08-02 - Modified: 2021-08-02 - URL: https://arpresa.jp/2021/08/02/20210802-1627896011/ - カテゴリー: 一般書籍 「史記を語る」を読みました。これまで「史記」といえば「列伝」のことで、他の部分や構成には全く興味がありませんでした。本書で、王朝の正史が「本紀」、年表が「表」、文化史が「書」、列国や諸侯の歴史が「世家」、そして個人の伝記が「列伝」でであることをはじめて知りました。 若い頃、中島敦「李陵」で司馬遷の篤い友情に感嘆した記憶があります。宮刑の悲劇に遭遇した司馬遷の不撓不屈の精神力にも尊敬と憧憬を抱きました。貝塚茂樹氏、世界の名著11「司馬遷」で、孟嘗君と荊軻のエピソードを読んで感動しました。孟嘗君物語... --- ### 日本の歴史を読みなおす - Published: 2021-07-26 - Modified: 2021-07-26 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/26/20210726-1627293824/ - カテゴリー: 一般書籍 「日本の歴史を読みなおす」を読みました。著者、網野氏によれば14世紀頃に日本の大変化でがあったとのことです。現代は、それに次ぐ大変化の時代であり、歴史の学ぶこと必要があると述べています。 普通の歴史書では、公家から武士へ、室町から江戸など、政権が変わったことが中心です。この本は文字の普及、金融、女性の立場や天皇など、別の視点から日本の歴史を読み解いています。この本を読んで歴史に対する自らの常識を疑うきっかけになりました。家父長制や女性の抑圧が最近(江戸時代)頃に確立したものであって、それ以前は違... --- ### 出雲大社 - Published: 2021-07-23 - Modified: 2021-07-23 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/23/20210723-1627036534/ - カテゴリー: 一般書籍 日本の神社1「出雲大社」を読みました。8年前に現地を訪れました。会社売却により社長を退任して、失意のうちに全国の有名神社を巡っていました。古事記、出雲風土記を確認しながらの旅でした。大国主命が天照大神に国譲りをした話と自分が重なり、思いのほかのセンチメンタルジャーニーになりました。出雲神社そば、老舗旅館「竹野屋旅館」 に泊まりました。そこは竹内まりやさんの御実家です。宿泊代は高かったのを覚えています。備忘します。 https://youtu. be/aPNTPhybiL8 社名に、「八幡」「稲荷... --- ### 鬼滅の刃 - Published: 2021-07-21 - Modified: 2021-07-21 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/21/20210721-1626873554/ - カテゴリー: 一般書籍 コミック版「鬼滅の刃 を全巻よみました。漫画全巻ドットコムでは品切れが続いていましたが、ようやく購入できました。昨年、「鬼滅の刃」が話題になって、早速、テレビアニメ版をAmazonPrimeで全話視聴しました。あまりにも面白くて二回観ました。その後、映画版「無限列車」も映画館で、振動、匂いつきで観ました。煉獄さんの母のシーンで泣けました。全23巻の7、8巻あたりです。どうしても先のストーリーを知りたくて購入しました。ネタバレはやめておきますが、珠世さんなど、前半に見事な布石がいくつも打ってありま... --- ### いきの構造 - Published: 2021-07-17 - Modified: 2021-07-17 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/17/20210717-1626521600/ - カテゴリー: 一般書籍 「いきの構造」を読みました。若い頃に読んだ記憶がありますが、読み終えたかどうかは定かではありません。この著作は論文に近く、難しい用語に阻害されて読みすすめるのは難行苦行です。まずは、江戸時代の西鶴、浄瑠璃、生活様式など著者の知識の豊富さに圧倒されました。 理解できた部分だけを記しておきます。「いき」の第一表徴は異性に対する「媚態」だとしています。「いき」な話といえば、確かに異性との交渉に関する話のことです。第二表徴は「意気」だとしています。「意気地」のことです。第二表徴は「諦め」だとしています。... --- ### 毒舌、身上の相談 - Published: 2021-07-16 - Modified: 2021-07-16 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/16/20210716-1626437059/ - カテゴリー: 一般書籍 今東光「毒舌、身上の相談」を読みました。昔、週刊プレーボーイに連載していた「相談」をリアルタイムで読んでいました。今読んでも抱腹絶倒、意味もよくわかるようになりました。人生の機微、辛酸をなめた人のありがたいアドバイス満載です。小説家にして、画家、宗教家にして政治家、マルチな才能で駆け抜けた怪人だと思います。ワクワクして一気に読み終えました。備忘します。毒舌 身の上相談 (集英社文庫)作者:今 東光集英社Amazon ... 昔から、官吏、宗教家、教育者、警官の子供には一番問題児が多いといわれてい... --- ### 映画と文学 - Published: 2021-07-07 - Modified: 2021-07-07 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/07/20210707-1625639106/ - カテゴリー: 一般書籍 「映画と文学」(週間朝日百科 世界の文学20)を読みました。世界の文学作品の映画化は長編原作はなかなか成功しないとのことです。短編でもテキストが情景を詳細に描写していると、作品は失敗することが多いようです。「愛人/ラマン」「白鯨」「「天地創造」「ウエストサイドストーリー」に興味を持ちました。 日本の文芸映画については、山本富士子主演、映画「夜の河」を題材に深く考察しています。映画は、戦後、「中産階級向きの教養映画」を本質としてヒットしたが、その後、エンターテイメントに変質したために、廃れたと論じ... --- ### 盛大な人生 - Published: 2021-07-05 - Modified: 2021-07-05 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/05/20210705-1625479026/ - カテゴリー: 一般書籍 「盛大な人生」を読みました。成功の秘訣は「心の持ちよう」だと述べています。欲望を否定せず、楽しめる欲望が成功の秘訣だと述べています。また、ヨガの先生らしく「... 心のスクリーンに想像というありがたい力を応用して描けば、... 強固な信念となって、その信念がいつかは具体化する」と述べています。中村天風は、明治の生まれで1968年、91歳でなくなりました。wikiによれば「右翼団体玄洋社社員、大日本帝国陸軍の諜報員、日本の実業家、思想家、ヨーガ行者、自己啓発講演家。天風会を創始し心身統一法を広めま... --- ### HGウエルズ・ジュールベルヌ - Published: 2021-07-02 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/07/02/20210702-1625214593/ - カテゴリー: 雑誌 「HGウエルズ・ジュールベルヌ」(週間朝日百科 世界の文学19)を読みました。私の好きなSFジャンルの巨人です。科学と文学の幸福な結婚が、お二人の晩年には仲違いしたようです。科学の発達が人類を幸福にしないというビジョンです。タイムマシンは実現していませんんが、潜水艦も、月旅行も実現しました。想像力というのはすごいものです。タイムマシンの結末が「行ったきり戻らなかった」とは知りませんでした。一番好きなSFは「海底2万マイル」です。 --- ### オスカーワイルド - Published: 2021-06-28 - Modified: 2021-06-28 - URL: https://arpresa.jp/2021/06/28/20210628-1624851349/ - カテゴリー: 一般書籍 「オスカーワイルド」(週間朝日百科 世界の文学18)を読みました。「ドリアングレイの肖像」「サロメ」作品名は知っているものの内容をはじめて知りました。世紀末のデカダンスの賛美かと思っていましたが、その破綻を象徴する作品です。「... この作品は、耽美主義、快楽主義について精密に語ると同時に、その危険性をも提示している... (3-229)」両作品とも映画で鑑賞するほうがよいかもしれません。 それにしても、ユイスマン、シュニッツラー、ソログーブ、知らない作家ですが、短評を読むと実に興味深いです。読... --- ### 好きの設計図 - Published: 2021-06-25 - Modified: 2021-06-25 - URL: https://arpresa.jp/2021/06/25/20210625-1624614976/ - カテゴリー: 一般書籍 「好きの設計図」を読みました。ひょんなことから手に入れた本です。会社を「好き」になって貰うことがビジネス成功の秘訣だと言っています。多分、本人のビジネス拡張のために出版された本です。社員募集コンサルのための顧客集めの本です。内容、間違ってはいませんが、今の私には当然すぎるし、必要も感じないというのが実感です。備忘します。「好き」の設計図作者:関野 吉記クロスメディア・パブリッシング(インプレス)Amazon ブランディングの究極の目的は相手に好きになってもらうことである。ページ10 何もせずに相... --- ### 日本の農山村どう再生するか - Published: 2021-06-23 - Modified: 2021-06-23 - URL: https://arpresa.jp/2021/06/23/20210623-1624443064/ - カテゴリー: 一般書籍 「日本の農山村どう再生するか」を読みました。2年ほど、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の普及に取り組んでいます。その際に、日本農業の、過去、現状、未来を理解する必要に迫られて読むことにしました。経済合理性からは逸脱しても、食料の確保、国土の保全、自然環境保全のために農山村を維持する必要を理解しました。書中、バブル期のリゾート開発を総括して「農村が自己否定を迫られるのは、わが国の農業観、農村観の底の浅さに原因がある」と激しい言葉で注意喚起しています。耳が痛い話です。備忘します。日本の農山村... --- ### 蓄電池ビジネスの未来 - Published: 2021-06-21 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/06/21/20210621-1624274670/ - カテゴリー: ビジネス書 「2時間でわかる蓄電池ビジネスの未来」を読みました。エネルギー問題の解決には蓄電池が重要なかかわりを持っています。この本で、蓄電池の意味と開発状況を確認しました。新しい電池への製品化と低価格化がすぐそこまできているとの印象を得ました。 数年前から電力会社の電力買い取り価格が大幅に下落しています。太陽光発電で作った電気を売っても減価償却すらできなくなるかもしれません。 太陽光発電では1kwhを8円で創れます。電力会社はこれを11円で買ってくれますが、私たちは普通電気を28円で買っています。どう考え... --- ### 複眼で見よ - Published: 2021-04-16 - Modified: 2021-04-16 - URL: https://arpresa.jp/2021/04/16/20210416-1618550891/ - カテゴリー: 一般書籍 「複眼で見よ」を読みました。古本やで本田靖春の名前が気に掛かり購入しました。代表作「不当逮捕」か「誘拐」の記憶かも知れません、昔の印象が甦りました。当時から卓越したドキュメンタリー作家だと思っていました。本書を読んでみて、取り上げているテーマ、朝日の珊瑚ねつ造事件やリクルート事件など、テーマは古いのですが、その事件の解釈は今も色あせていないと感じました。「複眼でみる」というよりは、「確かな視座でみる」と訴えていると思います。中心がずれては意見は表明できません、むつ小川原や立川基地の記事を読んでみ... --- ### 日本の夜の公共圏 - Published: 2021-04-14 - Modified: 2021-04-14 - URL: https://arpresa.jp/2021/04/14/20210414-1618404765/ - カテゴリー: 一般書籍 「日本の夜の公共圏」を読みました。副題は「スナック研究序説」です。東京大学出身の学者連が真面目に議論しています。滑稽な感じもします。私事ですが、転勤の各地でスナックのお世話になりました。憂さ晴らしをしました。土浦、甲府、学芸大学、川崎、函館のお店のママにはわがままをしました。実際、スナックで知り合った人のお陰で人生の道筋も変わりました。今の若者がこのような「夜の社交場」を知らないのは勿体ないです。つかずはなれずの関係がスナックの本質であることを改めて理解しました。備忘します。日本の夜の公共圏:ス... --- ### 原発事故10年目の真実 - Published: 2021-03-09 - Modified: 2021-03-09 - URL: https://arpresa.jp/2021/03/09/20210309-1615275609/ - カテゴリー: 一般書籍 「原発事故10年目の真実」を読みました。菅直人氏から長島彬先生への謹呈本をお借りしました。ソーラーシェアリングの発案者、長島彬先生の名前が何度も出てきます。これまで、菅直人元首相の大震災後の原発事故に対する処置に疑問を抱いていました。例えば震災直後に現地を訪れることが必要だったのか、浜岡原発の超法規的な停止などです。十年経って、多少「盛っている」部分はあるにしろ、必要性や苦渋の決断の連続だったことを理解しました。政治とは難しいものだと実感しました。 「ソーラーシェアリングを活用すれば日本が必要と... --- ### ボードレール・ランボー - Published: 2021-03-06 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/03/06/20210306-1615018833/ - カテゴリー: 雑誌 「ボードレール・ランボー」(週間朝日百科 世界の文学17)を読みました。19世紀末の象徴詩の叙述です。ボードレールもランボーも若い頃、憧れていたものの読んだことはありません。難解で読み進められなかったのでしょう。ボードレールは「悪」、ランボーは「太陽」だとのこと、これからも私には理解できないかもしれません。私の高校の卒業文集の冒頭は「日も暮れよ、鐘も鳴れ 月日は流れ、わたしは残る」でした。アポリネール「アルコ ール」[堀口大學訳]「ミラボー橋」からの引用です。本当に分かっていたのかと冷や汗が出ま... --- ### いのちのかぞえかた - Published: 2021-03-02 - Modified: 2021-03-02 - URL: https://arpresa.jp/2021/03/02/20210302-1614687016/ - カテゴリー: 一般書籍 「いのちのかぞえかた」を読みました。絵本です。一生のうんちの量、10トンとか、普段考えない視点で語っています。特に生涯出会える人の数は5万人程度なんでしょう。テレビやSNSで錯覚しているのかもしれません。備忘します。いのちのかぞえかた作者:小山薫堂発売日: 2010/10/16メディア: 単行本 毎日地球のどこかで、22万人の赤ちゃんが生まれています。そのうちの1人... あなたにそっくりな彼女がこの物語の主人公です。 その歯で彼女は、生きてるうちの3年半を費やし、38トンの食物を噛みます。その... --- ### デュマ・ルブラン - Published: 2021-02-26 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/02/26/20210226-1614314672/ - カテゴリー: 雑誌 「デュマ・ルブラン」(週間朝日百科 世界の文学16)を読みました。作家の名前は不確かですが、作品は有名です。この時代、新聞小説が大衆の娯楽になり、小説家という職業が成立しました。デュマは「三銃士」、ルブランは「怪盗ルパン」、他に、マロ「家なき子」、ルルー「オペラ座の怪人」が、19世紀末の傑作です。「アルプスの少女ハイジ」はスイス生まれのヨハンナ・シュピリーナの作品です。都会の近くに生まれ、都市で生活しながら、田舎に理想を求めた作品だとのことです。 --- ### ドストエフスキー・トルストイ - Published: 2021-02-17 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/02/17/20210217-1613528883/ - カテゴリー: 雑誌 「ドストエフスキー・トルストイ」(週間朝日百科 世界の文学15)を読みました。「罪と罰」を若い頃に読んで感動した記憶があります。「カラマーゾフの兄弟」は途中で挫折しました。「戦争と平和」は抜粋版で読みました。当時、宗教観や革命の考え方は全く理解できませんでした。今、あらすじや意味の解説を読むと再読の価値があるかもしれません。「ニヒリズムというと、19世紀ドイツの哲学者ニーチェを連想する人が多いが、この言葉自体はツルゲーネフからでていたのである」(ページ3-140) --- ### ルイスキャロル・アンデルセン - Published: 2021-02-15 - Modified: 2024-12-24 - URL: https://arpresa.jp/2021/02/15/20210215-1613367350/ - カテゴリー: 雑誌 「ルイスキャロル・アンデルセン」(週間朝日百科 世界の文学14)を読みました。産業革命の大変革の中、未来の象徴の子供に感心が集まり、児童文学が英国を中心に花開きました。生意気な「不思議な国のアリス」、「人魚姫」「ピーターパン」など、うろ覚えの物語を楽しく思い出しました。あちこちで見かけるイラスト、ミルン「クマのプーさん」ポッター「ピーターラビット」もこの時代の作品です。ストーリーも作者のこともはじめて知りました。 --- ---